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宮廻正明前教授が平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞

2018年04月19日 | プレスリリース, 全て, 大学全般

 このたび、宮廻正明前教授(大学院美術研究科)が平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、科学技術賞(科学技術振興部門)を受賞いたしました。4月17日、宮廻前教授は文部科学省で行われた表彰式に臨み、科学技術振興部門を代表して文部科学大臣より表彰状が授与されました。

受賞の概要

受賞者名 宮廻正明
賞名

平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰
科学技術賞(科学技術振興部門)

業績名 高精細且つ質感まで再現する文化財復元技術の振興
Webサイト

平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等の決定について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/04/1403097.htm

 文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進などにおいて顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、日本の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めています。

 科学技術賞の科学技術振興部門は、科学技術の振興に寄与する活動を行った者が対象となっており、東京藝術大学が有する文化財複製特許技術により制作される「クローン文化財」の技術が認められました。

 「クローン文化財」は文化財のオリジナルと同素材、同質感であるだけでなく、技法、文化的背景、精神性など芸術のDNAに至るまでを再現するものです。文化財は、その劣化を防ぎ未来に向けて保存するためには非公開とすることが最良である一方、公開しなければ価値が共有されず存在も忘れさられてしまうというジレンマを抱えていますが、「クローン文化財」は保存と公開を両立させることができます。
 また、移動が困難な文化財を国際的に文化共有する手段を提供するほか、汎用品として入手可能な機材を用いて高精細復元を行うことで開発途上国における文化財保護と経済活動を両立させるアプローチや、文化財のみならず制作という文化そのものを保存するイノベーティブなアプローチとしても国際的に注目されています。